生命を育む思想 薬害エイズと医療

 10月14日(土)15日(日),標記のフォーラムが開催されます.詳細は主催者のサイトでご覧ください.
 ネットワーク医療と人権

●開催趣旨
 薬害や医療の在り方の問題を考えるとき、私たちは常に、当事者の視点に立つことの重要性を指摘し続けてきました。
 ここ数年は特に、医療をより良くしようという文脈の中で「患者中心の医療」の重要性が語られるようになりました。また、こうした考え方を具体的医療現場に取り入れてゆくことも試みられるようになりました。
 しかしながら、患者や専門家、行政などそれぞれの立場で最善を求める努力が、必ずしも最善の結果を生み出すとは限らないばかりか、むしろ状況を悪くする事すらあるように思われます。「医療者と患者が目指しているものは本当に同じものなのか?」という疑問を投げかけられる場面も少なくありません。
 こうした観点に立てば、「当事者の視点に立つ」という言葉の意味も自明のものではなくなります。
 「薬害エイズ」と呼ばれる一連の出来事の中で、私たちは特に医療者と患者の関係に着目してきました。その主たる調査研究である「輸入血液製剤による HIV感染問題調査研究委員会(委員長養老孟司)」の成果を中心に据えながら、今日の医療にまつわる問題をさまざまな視点から考える機会を持ちたいと思いました。
「生命を育む思想〜薬害エイズと医療〜」は、患者と医療者の間に横たわっている今日的課題を「薬害エイズ」の社会学的調査の諸成果を通して知っていただき、医療や薬害の問題に独自の視点で取り組んでいる当事者や研究者とともに、「当事者の視点と語り」「科学と技術」「身体性」「公共空間」等々をキーワードに、薬害エイズと医療についてじっくり考えてみようという企画です。
 医学・社会学・哲学そして当事者たちがスリリングに交錯する「生命を育む思想〜薬害エイズと医療〜」。
 多くの方々にご参加いただければ幸いです。